龍馬に匹敵するぐらい好きな人物 – 『大黒屋光太夫』

 坂本龍馬好きなのは公言してはばからないのですが、同じくらい好きな人物としてこの大黒屋光太夫がいます。
 一般的な知名度としてはどうしても龍馬に比べると劣ってしまうので、あまり口にしないのですが、光太夫も龍馬に負けない魅力を持った人物だと思っています。
 光太夫は伊勢の船頭なのですが、江戸への航海の途中で漂流してしまい、紆余曲折を経て、時のロシア皇帝エカテリーナ2世と面会した人物です。
 現代からは想像もできない苦難の旅を経ても、「日本に帰りたい」という強い意志を保ち続けた光太夫は、私にとって自分の身に置き換えて尊敬すべき箇所の多い人物となっています。(龍馬は良くも悪くもスケールが大きすぎますから。。。)

 光太夫物としては、井上靖著の『おろしや国酔夢譚』の方が有名かと思いますが、こちらの吉村昭版も負けず劣らずの名著かと思います。
 個人的は吉村昭らしからぬ小説的描写の箇所にグイグイと引き込まれました。
 ロシア語の「エトチョワ」という言葉を、遭難したみんなで相談し「これは何じゃ?」という意味ではないのかと思い至るシーンには、日常の一幕を描いているにすぎないのに、久々に小説で興奮を覚えた箇所です。

大黒屋光太夫 上
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吉村 昭
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おすすめ度の平均: 5.0

4 佳作です
5 新ネタ入りでちょっとファンタジーの味も
5 これから下巻
5 人間味溢れる新解釈


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